子どもの居場所を台所に

f:id:rousokuyo:20190517001800j:image

 

ひびたと買いものに行ったとき

「あっ みずな!今日これ買おう、みずな!」といってみずなを持ってきた。

わけを聞くと、給食に出たらしい。

水菜ときゅうりと小松菜と人参をなんかお料理したのがでて、とってもおいしかったんだそうだ。

でもその日わたしはとっても疲れていて、晩ごはんはちゃっちゃと作れるものって決めていたから、ひびたの提案は話を聞くだけで、また明日でもいい?と言いながら、お店を去った。

 

つぎの日、またひびたと買いものに。

ひびたはちゃんと、昨日のことを思い出して「あっ みずな買うんだった」というて、カゴに入れた。

わたしも今日はさすがに買わないわけにはいかないと思い、半信半疑でひびたに「水菜をどうお料理するか、ひびた知っとん?」ときくと、

「しっとる!みずなと、こまつなと、きゅうりと、にんじんをきってな、おいしいんよ」とのこと。

私「味つけは?」

ひびた「うーんと、うーんと、わからんけど、くちにいれたらさらさらーってしておいしいんよ」

「なんでそんなに知っとん?」と聞くと

「〇〇さん(たぶん給食の職員さん)がひびたのグループでいっしょにごはんたべてな、これなんのやさいかしっとる?ていうてな、おしえてくれたんよ。めっちゃおいしかった!」

園の給食のゆたかなひとときは、そのままひびたの心にふかく残り、また家に帰ってその時間を家族と共有したいというきもちがそこにはあって、わたしはとても嬉しくなりました。

 

いつもはしょうもないお菓子を買わされたりするのに、この日は水菜ときゅうりをひびたと買い、やっちゃんが焼きそばを作るかたわらで、わたしはひびたと水菜のサラダをつくりました。

 

お野菜を洗って切って、盛りつけて、ドレッシングをかけただけのサラダだったけど。

給食のメニューがサラダだったかはわからないけど、ひびたは自分が作ったお料理を、家族にふるまい、自分でもたくさん食べていました。

 

先日はかあちゃんの会で「子どもの居場所を台所に」というお題でおはなし会を開きましたが、子どもが「食べる」ことにどれだけ主体的にかかわっているか、そのことがいかに大切かということを実践的に学びました。

そのおはなしを聞いた翌々日のこの出来事だったので、よけいに子どもってほんとに柔軟で、素直だなぁと思いました。

そして、おとなはちょっと意識して環境を用意してあげるだけで、子どもは豊かにすくすくと育ってゆく。

 

なにより、ひびたと一緒に買いものし、お料理した時間は、野菜を食べたとか、野菜のなまえを知っているとかいうことよりも、もっとかけがえのない時間だよなぁと思う。

 

f:id:rousokuyo:20190517001809j:image