かあちゃんのケーキ

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「急に暑くなったせいで」、とは言いたくないけど

昨日、店のおやつを間違えた配合でつくってしまい

店のガラスケースには、おやつもマフィンも並ばなかった。

(マフィンは粉の仕入れをわすれていたのでつくれなかった)

 

バナナブレッドを焼くつもりが

しっかり計量までしていた豆乳とこめ油とを、

生地に入れわすれたまま型に流し込み

オーブンに入れたんだった。

混ぜながら、なんかいつもとちゃうな?

とも思ったが、そのまま焼いた。

当然、油分と水分がほとんどない

ぱさぱさしたカステラぽいものが焼けた。

 

でも今日はおやつなしというわけにもいかないので

ない知恵をふりしぼり、

トライフルとかパフェみたいなんしたらいいんちゃうと思って

近所のマーケットで生クリームを買ってきてもらった。

わたし、こういう悪知恵みたいなんを考えるのが得意なきがする。

失敗といえば失敗かもしれないけど

初めからトライフルするつもりだったって思えば

すごいステキなおやつやん!って。

 

でも、田舎のマーケットには生クリームはなくて

ホイップしかなかったのでした。

それでも試しにつくってみた。

カステラを薄切りにして、あんずシロップをハケでぬって

しみ込んだところに泡立てたホイップぬって、

また上に同じように重ねて。

イメージはあんずシロップの酸味とクリームがあわさって

ヨーグルトっぽくさっぱりしたお味。

 

でも、やっぱりあかんかった。

見た目もあかん、ホイップのせいで

やっすい味!

おかし作りしたことないオカンがたまに作っちゃったという味。

到底お店で出すものではない

という味。

わたしのつくるおやつは、基本的にお店の味ではないけど

さすがにこれは出しません。という味。

 

そして、当然の流れで

昨日はおやつもマフィンもありませんでした。

お昼ごはんが売り切れて

もうドリンクしかないので

きもちは閉店ガラガラ〜だった。

 

家に帰って

重苦しいきもちで「ケーキもって帰ってきたよ」って

晩ごはんのあとにデザートに出したら

子どもたちのテンションがいっきに上がって

がっついた。

わたしにとっての不本意が、子どもたちにとっては

「これが好きなんよ」という反応。

子どもと一緒にもういちど食べてみたら

「アレ?」とても懐かしいお味。なんかおいしい。

お店のおいしいではない種類のおいしいが、

わたしのところにやってきた。

子どもも知っている、確かなおいしいのやつ。

子ども時代に味わったおいしいの時間。

言葉ではうまくいい表せないけど

このおいしいのやつって

わたしのしたいおいしいのやつと

同じなのかもしれないな。

ホイップ使うという意味ではなくね。

 

わたしの子どものころは

ケーキはバタークリームだった。

 

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