読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新しい場所に

f:id:rousokuyo:20160905112633j:plain

 

この間の子育て講演会で聞いたお話に

つまづいた子どもが、自分で立ち戻るための三つの条件というのがある。

1、自分を信じてささえてくれる人がそばにいること

2、どんなことがあっても私は大丈夫、と自分を信頼していること

3、余裕があること

 

このことを聞いた時、私はハネタのことを想った。

そして、私の子育てはまさにこの3つのことを大切にしてきたと思っている。

だからたぶん大丈夫やな、と思ったのでした。

 

9月から、ハネタがふたたび中学校に通いだした。

1年生の秋から行かなくなったハネタ。

行かないことを自分で選択し、

オルタナティブスクールに行ったり

ひとりでやりたいようにすごしていたが

だんだんと中学校の仲よかった友だちと逢いたいのにあえなくて、

2年生になって中学校に戻りたくなったときには、

こわくてもう戻れないという自分のきもちにきがついた。

学校がこわい。

心ない友だちや先生に何言われるかわからない。

傷つくこと言われたらどうしよう。

授業も遅れすぎて、きっと全くわからないだろう。

どうせ俺なんて誰も相手にしてくれないだろう。

そんなことをいうていた。

でも日がたつごとに友だちたちへの逢いたい想いはつのり

でも学校へは行けない自分に苛ついているみたいだった。

 

ハネタが自分自身で積み上げた高い高い壁。

あんな高くしてどうやって乗り越えるつもりなんだろうー?

中学生やしいっぱい悩んだらええわなー

夫婦でそんなことを話しながらも

何もしてあげられないことが

歯がゆいきもちでいっぱいだった。

 

でもハネタは少しづつ、中学校へもどる方向へ動いていた。

自分でうんと高く積み上げた壁を

どうやって乗り越えるか、

ずうっと考えていたように思う。

 

夏休みのさいごの日、明日から新学期だというのに

ハネタは友だちたちをうちにお泊まりに誘った。

明日から中学校行くけん、一緒に行こう、今日泊まりにこん?

みたいな感じで。

ずっと来なかったハネタが学校へ行くというのだから

友だちたちもみんなで(きっと無理して)泊まりに来てくれた。

小学校からのなかまたち。

私たちはしまい込んでいた制服や体操服をさがし

お弁当つくって

ハネタは9月1日、友だちたちと一緒に

制服着て、自転車に乗って学校へ行った。

泊まらなかった近所の友だちも

朝から聞きつけて、うちに迎えに来てくれた。

 

それからハネタは毎日学校に行っている。

「学校めちゃ楽しい」というて

土日も、学校祭のクラスの旗の絵を描きに

学校に行ったりして。

1年前に行っていたところとは違う場所に

行っているみたいに新鮮なきもちで

いきいきとしている。

朝も早くから起きるようになった。

1日が充実感でいっぱいという感じだ。

 

夏休みにハネタと話した時に

「おれやっぱり高校へ行こうと思うんよ」というていた。

高校行くために勉強するわとも。

今までは、自分のきもちとは別のところに

学校や勉強があり、

これが何のために必要なのかの真意も見つけられずに

できてないことだけを指摘されて評価されて

そういうことを、ひとつひとつ納得しないと

そこに居場所を見出すことができないハネタは

やはり、まずは行かないという選択しかなかったんだろうと思う。

 

でも離れてみて

自由にすることも責任が要り、

そこには友だちの姿もいつもなくて

今、自分が居たいところはどこなのか

そこにいるためにはどう在るのがいいのか

自分で考えて見つけたのだろう。

同じところに戻ったけど

ハネタには、同じ場所ではないと思う。

決められた場所ではなく

自分で決めた場所。

 

中学校に戻ったことが嬉しいのではない。

自分で、自分の人生を決めていける彼の行動が嬉しい。

 

 

 

 

広告を非表示にする